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ストップ温暖化!

ハットトリック3点目の発言(ストップ温暖化!)は時間の都合で割愛しました。以下、備忘録として。

◎ストップ温暖化!

長くなりましたが、三つ目、最後の話です。ストップ温暖化です。

今日のスタンディングの呼びかけにもあったのですが、GDPの6%程度、5兆ドルが失われる、というIMFの世界経済見通しについて、これをそのまま鵜呑みにしてもいいのかという話です。不況が来るかどうかという予想について言っているのではありません。2020年の経済成長の見込みの基準となる世界の名目GDP90兆ドルという数字のことです。

IMFは今回の経済危機でマイナス幅6%程度、つまり5.4兆ドルのGDP成長が失われてしまうと言いました。もちろん資本主義の世界ですからGDPで価値を図ることは理解できますし、GDPには人々の雇用や生活が切実に反映されていることもそのとおりです。ILO国際労働機関によると、この危機で世界で2000万人の雇用が喪失すると警鐘を鳴らしていますし、日本でも世界でもすでにたくさんの人が職場から事実上ロックアウトされています。

しかしGDP、つまり自然環境と人間労働からの資本主義的搾取によって生み出された付加価値が失われることと、わたしたちの生活が果たしてイコールなのかという疑問です。

今日の行動はFFFF、フライデー・フォー・フェア・フィナンシャル、つまり公正な金融システムを目指す金曜日ということで呼びかけられています。ぼくがこの行動に参加しようと思ったのは、FFFFが、スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんのFFFに着想を得たと言っているからです。彼女は世界中の政治家や大企業のリーダーに対して欺瞞的でウソだらけの気候変動対策を厳しく糾弾してきました。

そのグレタさん、いっぽうで自分でもできることをということで、飛行機を使わないのです。旅行や国際会議にいくにも電車や電気車、あるいは船です。それはジャンボ一機当たりで膨大なCO2を排出することへの抗議の意味がありますし、気候変動は飛行機に乗れる階層ではなく乗れないような階層の人々により深刻な影響を与えるからです。世界でグローバル化が進むいま、自然環境と人間労働からの搾取も、奴隷貿易のころにくらべてスマートにはなりましたが、桁ちがいの広がりを見せていることも事実です。飛行機、とりわけ大型の飛行機はその象徴です。

その飛行機なんですが、いまほとんど飛んでません。というのも、じつは先週、成田空港に行ってきました。出迎えロータリーはほとんど誰もおらず、閑散としており、飛行機もほとんど飛んでいないのです。まるで開港前の、といっても実際に見たことはありませんが、その時のようでした。

成田空港の開港といえば激しい反対運動が思い起こされますが、じつは先週成田に行ったのも、有機農業を続けながら反対運動を続けてきた石井紀子さんの畑のお手伝いにいったのです。お手伝いといっても、紀子さんは、じつはWHOのパンデミック宣言と同じ3月11日に農作業の帰りに交通事故で亡くなっています。今回やったのは、最後まで一農民として空港反対運動を訴えてきた紀子さんの畑のあとかたづけなどでした。

ぼくは学生のころから三里塚反対同盟の熱田さんの田んぼに通い、その田んぼがなくなってからは、石井紀子さんの畑でサツマイモやジャガイモなどを一緒に作らせてもらってきました。それが縁で、一人暮らしをするようになってからは、紀子さんの野菜便をとってたのですが、月二回届く野菜便、紀子パックには必ず紀子さん直筆の通信が入っていました。そして今年の2月に届いた最後の直筆の通信には、こう書かれていました。

「とにかく温暖化を止めなくては。これ以上の規模拡大を止めなくては。危機意識は持っても行動に移さないのでは、このままずるずると温暖化はすすんでいき、昨年を上回る(台風の)大きな被害が相次いでいき、もう農業などやっていけなくなるかもしれません。グレタさんの言う通り、学校へ行ってる場合じゃない事態が起こるかもしれないのです。そんなわけで年頭の抱負というか、今年の目標は石油製品を使わない農業です。ストップ温暖化!それぞれができることをがんばって、地球を救っていきましょう。」

紀子さんの畑は完全無農薬でしたが、石油製品をいっさい使わずにやることは大変です。三里塚では以前からそれを実践している小泉英政さんの循環農場がありましたが、なかなか大変だということも聞いていました。なので、今年こそはまじめに紀子さんの畑の作業に行こうと思っていた矢先の不慮の事故でした。

前からグレタさんの本はいいよ、と他の人から聞いていたのですが、お恥ずかしながら、ぼくは紀子さんの通信を読んで初めてグレタさん一家が書いた本『グレタ たった一人のストライキ』を読んで、これはすごい人だ思ったのです。気候変動問題は資本主義経済システムの問題であり、そのシステムそのものを変えなければならないというエコ社会主義にも通じるものがありました。

それまで行く三里塚は、必ず飛行機が飛んでました。着陸直下の横堀地区などは竹やりでついたら届くんじゃないかと思うくらいの距離で飛行機を見ることができます。しかし飛行機がまったく飛んでいないのです。空港のど真ん中にある反対同盟の鉄塔から見下ろした駐機場には飛行機が並んでいしたが、稼働しているのはわずか。その時ふと脳裏に浮かんだのが「飛行機はどこへ行ったのか」ということでした。

これから先は僕の頭の中の想像の話ですが、ふと大海原に沈む無数のジャンボ機が脳裏をかすめました。というのも、その直前に読んだ新聞記事で、海に流れ出るプラスチックごみの量が、毎年800万トンだということが書かれてあったからです。800万トン、いったいどのくらいの量なのかわかりづらいので、ジャンボジェットの台数で表していたのですが、その台数なんと5万台分です。5万台ぶんですよ。一年でジャンボ5万台分の重さのプラスチック、つまり石油製品が海に捨てられている。その多くは何百年も分解することなく、海の生物や自然環境に影響を与え、こまかく裁断されたマイクロプラスチックが食物連鎖を通じて人間にも影響を及ぼしています。

これがIMFが予測するGDP90兆ドルの姿の一端なのです。あるいはアベノマスクの緊急経済対策による「V字回復の反転攻勢で社会変革を進める」という未来の姿です。日本銀行の緊急緩和によって日本の航空業界に2兆円の運転資金を受け取ることができます。トランプはボーイング社のジャンク債、つまり赤字で低い格付けになってしまったボーイング社の株をしこたま買い込んで、なんとこの不況にもかかわらず、ボーイング社の株は値上がりしているというのです。カネと労働力の流れが完全に間違っています。ふざけたことに、三里塚では第三滑走路の拡張工事用のフェンスがつくられ工事が始まろうとしています。

彼らによる、まったくでたらめな社会変革が、未曽有の危機のなかで進められています。いまこそ、パンデミック恐慌のもとで進められる彼らの社会変革に対抗して、パンデモスの連帯が立ち上がり、未来を切り開くときです。

ストップ温暖化!ストップ都立病院の独立行政法人化!ストップアベノマスク!ストップ日銀緩和!それぞれができることをがんばって、地球を救っていきましょう。

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