小池百合子の東京ロックダウン予告に対して、鳩山由紀夫がうまいこといってます。
◎鳩山由紀夫元首相、小池都知事の週末外出自粛要請に「あなたは都民ファーストよりオリンピックファーストだったのだ」
https://hochi.news/articles/20200325-OHT1T50336.html
7月5日投票の都知事選もあるので必死なのでしょう、小池も。
で、ロックダウン、意味をぐぐったら、なんと治安用語でしたね。
「lockdown 【名】 〔刑務所内の〕封鎖◇暴動などの後で、安全のために囚人を監房に閉じ込めること。」
おいおい・・・。刑務所での暴動は待遇が悪いからでしょ。しかもまだ暴動もしてないのにロックダウンされちゃぁ、やらずぼったくりで悔しいよね。
それにしても日本型資本主義のカオのような鳩山さんにこう言われてしまうのもしゃくですね。
確かに、コロナ状況不安ですが、コロナvs全人類という安倍みたいな言い方には、1メートル以内に近づいて言ってやりたいですね、「感染症との闘いの本当の敵は資本主義だ」と。
オリンピックや原発につかう何兆円ものカネがあるなら、いくらでも感染症対策に使えるだろう!
森は五輪延期で「残念だけど、ほっとした」と。カミの国に行ってからホザいてほしい。五輪延期で3000億円の追加出費ですよ。たぶんもっと増える。
そんなカネあるなら感染症対策につかえ!都立病院民営化してどうする!
破格の廉価で財閥に払い下げた選手村を感染症病棟にできるだろう。さらに払い下げした都職幹部はその財閥に天下り?明治かよ!立憲以前かよ!
安倍は「人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証として、完全な形で東京五輪・パラリンピックを開催する」などほざいてます。
ふざけるのは五輪を中止してから言ってほしい。
コロナ危機を拡大してきたのは人びとの生活より利潤を優先する資本主義システムじゃないか。人類のほんの一部のキャピタリストがぼろもうけするシステムのために、他の99%の人々を犠牲にしてきたじゃないですか。
資本家+労働者VSファシストの人民戦線という虚構をうわまわる、資本家+労働者+ファシストの人類戦線!?
ふざけるのは五輪を中止してから言ってほしい。
何が人類でしょうか。エボラの時はどうでしたか。旧宗主国はじめとする世界は、アフリカを見捨てました。
昨日の朝日新聞に世界エイズ・マラリア・結核対策世界基金の國井修さんへのインタビューが掲載されています。國井さんは、アフリカなどのにおける三大感染症(エイズ・マラリア・結核)への対策に取り組んできた立場から核心的な発言をしています。以下、引用します。
「途上国では新型コロナ以上の威力を持つ病原体が多く流行してきましたが、世界はそれほど真剣に取り組んできませんでした。それが主要7カ国(G7)が当事者になるとこんな反応になるんだなと。少し冷静に見ています」
「1990年代に現地調査に行ったアフリカのエボラ出血熱を思い出します。当時、致死率は90%以上ともいわれましたが、薬の開発や資金協力を訴えても、先進国はそれほど本気になりませんでした。先進国で流行しない限り、製薬会社や研究者もあまり関心をもたないのです」
「新型コロナでは、イタリアなど先進国でも医療の供給能力を超える感染が起きており、感染拡大の阻止は急務です。ただ、治療薬やワクチンがなく、目の前で感染者や死亡者が増えていくことで、その恐怖は実際の病原性以上に増幅されているように感じます」
「各国の対応には驚きました。中国・武漢では人の移動を禁止する封鎖措置がとられました。強権的だ、人権侵害だ、といわれましたが、イタリアでの感染爆発を経て、多くの国が似たような国境封鎖、外出禁止などを進めました。中国でなく米国や日本で最初に起きていたら、いきなりこうした強硬策が取られたとは考えにくく、国境や地域の封鎖を実行する国がこれほど多くなったかどうか」
ほんとうにその通りだと思います。かれらにとっての「人類」とは資本主義システムの維持に必要な人々だけです。もちろん労働者がいないと搾取も資本蓄積もできませんから、賃奴隷は必要なんです。
テレワーク?G7のテレビ会議?
ふざけるのは五輪を中止してから言ってほしい。
あんたらの安全のために、テレワークを支えるIT労働者や電子部品を製造する労働者は不眠不休で働かされてます。糸電話でやれ。
日本株式会社の広報部「日経新聞」は、21日の社説「新型コロナが問う民主主義と国際協調」で、コロナを巡る米中の対立や日本と周辺国との摩擦を嘆く一方、中国政府が「民主主義より中国の体制のほうが強権的対応をとれたのでコロナ封じ込めに有効だった」と主張していることに苦言を呈し、しかし最初に新型コロナを告発した医師の発言を封じたことが、現在の危機につながったのではないかと指摘し、民主主義と国際協調が重要だ、と説教を垂れています。(手元に原文がないので大意です)
ふざけるのは五輪を中止してから言ってほしい。
この30年間、中国の強権体制でさんざんぼろもうけしてきたのは、ほかでもない日本、アメリカ、ヨーロッパをはじめとするグローバル資本ではないか。中国の労働者のストライキを中国の強権体制で弾圧することで、搾取の利益を国際協調でがめてきたのは、あなたたちではないか。何億人もの新しく若い労働者の生き血を吸って膨張し、生産過剰の景気変動の危機の際には将来の世代と環境からの収奪である財政出動と中央銀行による金融緩和でさらにぶくぶくに膨張し、さいごは空想的社会主義者の先人フーリエの言った「多血症」で死んじゃう。
今回のパンデミック恐慌で、アメリカの200兆円、日本の57兆円はじめ、コロナ対策ではなく資本主義を救うために、99%のパンデモスと自然環境から吸い上げた生き血で、輸血が行われようとしています。
リーマン危機後、まだ黒田東彦氏の前の白川方正氏が総裁だった10年ほど前に書いたこんな文章も、かわいらしいおとぎ話みたいに感じるほど、今回のパンデミック恐慌が99%のパンデモスに対して牙を剥くという予感がしてなりません。派遣切りなど、すでに剥いてますが。
◎多血症的恐慌:日銀の量的緩和再開によせて(2009/12/02)
http://attackoto.blog9.fc2.com/blog-entry-180.html
パンデミック恐慌のまえから、資本主義システムの問題を世界的に告発し、FFF(Fridays For Future=未来のための金曜)のアクションを続けてきたグレタ・トゥンベリさんが、発熱で自宅療養しているというニュースを見ました。無理せずに治療に専念してがんばってほしい。彼女に代わって若い世代が全世界でFFFを継続してほしいとも思う。
パンデミック恐慌はコロナよりも長く続くかもしれませんし、パンデミック恐慌の弥縫策はさらなる温暖化を促進することは間違いないです。オルタグローバリゼーション運動はFFFF(Fridays For Fiar Finacial)をやるべきだと思います。
グレタさんは、「私たちの家が燃えている」と言って、気候変動の危機を訴えました。いまもまだ資本主義の炎は世界各地の森林を焼き尽くし続けています。ロックダウンが刑務所暴動を起こした受刑者らを封じ込める手法だと最初に紹介しましたが、世界中で家を燃やし、暴動を起こし続けているのは、ほかでもない資本主義システムです。それは定期的にグローバルに広がったサプライチェーンを通じて世界中に火をつけて回り、ITをつうじて24時間世界中に網の目に広がった金融市場を焼き尽くしています。
アフリカにおける新自由主義の拡大を辛辣に歌ったコートジボワールの歌い手、ティケンジャファコリーは、フランスやアメリカのアフリカ政策をこう歌っています。
「とんでもない嘘でたらめ
ヒデえインチキだ
ヤツらは武器を売りつける
アフリカで戦争をしているときはな
ヤツらはオレらの財産をかっぱらってく
そんで、アフリカは常に戦争してて驚きだ!
などとかぬかしやがる
ヤツらはコンゴを焼き払った
アンゴラに火を放った
ヤツラはガボンをメチャクチャにした
ヤツらはキンシャサを火の海にした
ヤツらはルワンダを火の海にした」
暴動を起こしているのは奴らのほうでしょう。
小池都知事のロックダウン宣言や安倍首相の緊急事態宣言に対して、ぼくらは声を大にして(マスクして)こう言おう。
ロックダウン!ロックダウン!オリンピックこそロックダウン!
ロックダウン!ロックダウン!コイケユリコこそロックダウン!
ロックダウン!ロックダウン!アベシンゾウこそロックダウン!
ロックダウン!ロックダウン!キャピタリズムこそロックダウン!
写真は3月初め、コロナ感染が拡大したイタリア刑務所での暴動の様子。がんばれ!イタリアのパンデモスに連帯!

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