
はいさい!名護に来ています。市長選挙がおわって一週間、厳しい状況の中でもあきらめずに闘いが続いています。沖縄・名護を孤立させない全国全世界の取り組みを強化しよう。

本来は土曜日も土砂や砕石の搬入があるということで一日座り込みを予定していたが、今日は搬入作業がないということで、急きょ抗議船に乗船しての海上抗議・監視行動に参加させていただきました。(もちろんそんなときも沖縄平和運動センターの大城悟さんはゲート前テントに座り込んで、嫌がらせに来た右翼に対応していた、とあとで聞きました)。
辺野古漁港から出航した抗議船「不屈」で、キャンプシュワブ沖のK-2護岸工事の現場へ。船長はattacの事務所でもおなじみの大畑さん。ちょっとまえに船の運転免許を取り、抗議船の船長として活躍している。

若きベテラン船長の仲宗根さんのサポートも適切だ。指示されたとおりに操作するとほんとうにその通りに船が動く。海保職員への対応も優しいが毅然としている。すごいね!

やや高い波を切って5分ほどすすむと大きなクレーンやユンボがおかれた工事中のK-2護岸のすぐそばにやってきた。10名ほどの作業員や防衛局職員らが基地の中から護岸に向かってを歩いてくるのが見える。運搬されてきた砕石を護岸にならべ、それをさらに表面護岸石板で覆う作業がはじまる。水中にもぐって微調整しながら工事を進める潜水士ら。

抗議船の周りには海上保安庁のゴムボート。防衛施設局のボートのスピーカーからは退去勧告が繰り返し告げられる。抗議船の名前が「不屈」なので、退去勧告は「こちらは臨時制限区域です。不屈の皆さんはただちに退去してください」となる。こちらは「不屈なので退去しない」となる。

海上保安庁もオイルフェンスを超えなければ、それほど乱暴な対応はしない。今日は波も高いということで、こちらがわのカヌーも出ておらず、抗議船も3隻のみなので、それほど厳しい状況ではなかったが、つねに100名近い海上保安庁職員が控えており、工事が止まってしまうような事態(カヌーや抗議船がオイルフェンスをこえて作業員に接近するなど)をすぐに弾圧する体制をとっている。作業員のこえが聞こえるほどの至近距離でつづく作業。大浦湾の自然を破壊し、名護まさーの心を砕き、平和を破壊する工事だ。

船長の仲宗根さんは「市長選挙、くやしいね。知事選に向けて真剣に反省する必要がある。自然を壊し戦争をする基地を作る工事が進んでいることを、全国から見に来てほしい、抗議してほしい」と訴える。沖縄の青年にこんなことを言わせてしまうのは本当に忍びない。

午前中の監視・抗議行動を終えていったん辺野古漁港へもどる。毎週土曜日は各地の支援団体が当番で昼食を持ってきてくれる。今日はうるまネーネーズが肉汁とじゅーしー、島豆腐で作ったキムチ豆腐、ぱぱいやのつけもの、ゆでたまご、パンやコーヒーもある。すごい贅沢なランチだ。


何時間も荒波と海上保安庁の弾圧をうけて体力を消耗したカヌーチームにはうれしいだろう。今日は波のせいでカヌーはでなかったが、それぞれ抗議船に分乗しての行動。それでも何時間も揺られていると体力は消耗する。うれしい差し入れだ。

夕方から高江のブロッコリーハウスでおこなわれるドキュメント映画「異なる世界」の上映会があるので、午前中で抗議船の活動はおいとま。昼食後に浜のテントでフォトグラファーの山本英夫さんに話を伺う。

厳しい結果となった市長選挙、これを選挙戦術だけの問題にするのではなく、権力総体が全体重をかけて、軍事化を進めていることの表れであり、たいへん厳しい状況が今後も続くことに、運動の側は気を引き締めてかからなければならない、と。

9月の名護市議選、11月の県知事選に向けて、名護市民は厳しい反省をしているようだ。厳しい表情は「あきらめ」や「運動疲れ」ではなく、不屈を物語っている。

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