
▲5月19日の国会前に現れた現代の「リヴァイアサン」
オリンピックを開くためには共謀罪(テロ等準備罪)の成立が必要だ、という政府のむちゃくちゃな主張があるが、400年近く前に係れたホッブズの『リヴァイアサン』のなかに、オリンピックそのものに疑問を呈するような共謀の記述がされていたことに今日気が付いた。
現代のリヴァイアサン=グローバルな資本家国家の役割を発揮するために、衆院本会議で強行採決した自公維政権への批判をこめて。五輪もやめてしまえ。
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『リヴァイアサン』 ホッブズ、1651年
第13章 人類の至福と悲惨に関するかれらの自然状態について、より
「自然は人びとを、心身の諸能力において平等につくったのであり、その程度は、ある人が他の人よりも肉体においてあきらかにつよいとか、精神のうごきがはやいとかいうことが、ときどきみられるにしても、すべてをいっしょにして考えれば、人と人とのちがいは、ある人がそのちがいにもとづいて、他人がかれと同様には主張してはならないような便益を、主張できるほど顕著なものではない、というほどなのである。すなわち、肉体のつよさについていえば、もっとも弱いものでも、ひそかなたくらみにより、あるいはかれ自身とおなじ危険にさらされている他の人びととの共謀によって、もっとも強いものをころすだけの、つよさをもつのである。」

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