月桃と蝶と星降る夜に~県民大会に参加してきました

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ハイサイ!遅くなりましたが6月19日の県民大会に参加してきました。

今日も暑くなりそうな快晴の朝。那覇で行われる県民大会に向かうバスが11時に名護市役所前を出発する。10時半ごろに到着するとすでに何台もの大型バスに人が乗り込んでいた。僕たちはやんばる統一連の用意したマイクロバスに乗せてもらった。ヘリ基地反対協のバスともパーキングエリアで合流。「不屈」の文字が映える。

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会場の奥武山陸上競技場に近づくとあちらにもこちらにも県内各地から集まってきたバスがみえる。会場には1時前に到着。ヤマトからもメディアが多数駆けつけており、参加者にインタビューを行っていた。しっかり報道してほしい。

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まだステージ前には余裕があった。入り口では琉球新報がこの日の朝刊に織り込んでいた県民大会別刷りが配布されている。基地被害、とりわけ女性への暴力がずっと続いていることを書いた日英対訳の文章や写真が豊富。途中のパーキングエリアで買った月桃の葉につつまれたジューシーとさんぴん茶をほおばる。補給した水分はすぐに汗となって吹き出る。

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ヘリ基地反対協や伊江島の幟旗のある場所に陣取りお昼ご飯。炎天下だがどんどんひとがあつまり、大会開始の2時には陸上競技場にびっしりの6万5000人が集まった。伊江島のわびあいの里の謝花悦子さんも、数か月ぶりに車に乗れたといって元気な顔を見せていた。ひさびさに再開したスタッフの大畑さんも元気そうでなにより。今度は必ず伊江島に行くことを約束した。

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登壇者の発言や写真は、名護在住のフォトグラファー山本英夫さんのブログ「ヤマヒデの沖縄便り」に詳しい。ぜひそちらを見てもらい、悲しみと怒りを共有し、ひとりでも多くのヤマトの人間が、現地を訪れてほしい。

犠牲になった女性は名護で育った。遺族は名護市民だという。稲嶺進名護市長も名護市で追悼市民集会を開催したことを報告し、女性を助けることができなかったことを謝罪。

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県民大会の共同代表の一人である高里鈴代さんは、かつて米兵にレイプされた被害者から「もう人間でなくなったよ」という電話をもらったことなどを紹介。琉球新報別刷り記事にあったベテランズ・フォーピースのアン・ライトさんの「軍隊の仕事は他社に対して暴力的になることだ」というコメントを読みながら、蝶となって沖縄の空を舞う犠牲者の魂をおもう。

高里さんは、今回の事件の犠牲者の父親(名護市民)からのメッセージを代読した。「次の被害者を出さないためにも『全基地撤去』「辺野古新基地建設に反対」。県民が一つになれば、可能だと思っています。県民、名護市民として強く願っています。」
メッセージ全文はこちらで読めます。

同じく共同代表の一人、玉城愛さんは「日本政府とヤマトの人たちは、第二の加害者。オバマ大統領、アメリカ市民の皆さん、謝ってください。わたしたちは奴隷じゃない。」と悲しみと怒りをあらわにした。全文はこちらで読めます。

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共同代表の一人で、オール沖縄会議の共同代表でもある呉屋守将・金秀グループ会長は一部の県民がいまだ日米政府のいいなりになっているが必ず県民に見放されるだろうと厳しく批判。SEALD’s Ryukyuの元山仁士郎さんなど学生らも登壇し、うちなーぐち、英語、詩などそれぞれのスタイルで悲しみと怒りを表現する。

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もちろん翁長知事も登壇し、日本政府と米軍に対して厳しく批判した。最後はうちなーぐちで発言をおえた。翁長知事の発言全文はこちら(https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=174128)で読める。

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安倍首相やオバマ大統領などに宛てた大会決議の3項目の要求はつぎのとおり。
1 日米両政府は、遺族及び県民に対して改めて謝罪し完全な補償を行うこと。
2 在沖米海兵隊の撤退及び米軍基地の大幅な整理・縮小、県内移設によらない普天間飛行場の閉鎖・撤去を行うこと。
3 日米地位協定の抜本的改定を行うこと。

全文はこちらで読めます。

大会は6月23日の慰霊の日を意識した「月桃」を全員で合唱して幕を閉じた。「月桃」の5番の歌詞はこう歌っている。

「6月23日待たず 月桃の花 散りました 長い長い 煙たなびく ふるさとの夏」

沖縄戦の惨禍を表現したものだが、今回の事件で亡くなった被害者にも重なる歌詞。
無念の中で散った月桃は黒い蝶となってふるさとの夏の空に舞っている。

日本の安倍政権の沖縄差別やアメリカのトランプ現象など、「他民族を抑圧する民族は自由になりえない」と述べたマルクスの鋭い指摘はいまでも変わらない。被抑圧民族の自決権を高く評価したレーニンの亡霊が去来する。戦争も搾取もない開かれた東アジアを目指すために、全力で沖縄民衆のたたかいに応えよう、そう強く感じた月桃香るうりずん明けの県民大会となった。

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帰りの飛行機まですこし時間があったので、県庁前ひろばで開かれていた「星降る夜に」というイベントを覗いてみた。

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米軍属による女性凌辱事件や辺野古基地建設に対して、どう表現したらいいのかを考える青年たちの取り組みで、県民大会で発言していたSEALD’s Ryukyuのメンバーも参加していたが、マイクを握っていたのは、こういうイベントをいろいろと模索をしながらも初めてやってみた、という若者たち。

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車座になって、人の意見に耳を傾け、自分の意見を出し合うという、アジアをはじめ世界各地でみられるスタイル。とにかく自分たちでやってみる、という社会運動の基本であるD.I.Y(Do It Yourself)。表現の方法は年代や課題によってさまざまだが、辺野古をはじめ日本や全世界の運動に共通している。

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失敗を含む経験とタブーなき議論、地域の歴史に根差した経験と国際主義、そしてなによりも一番しんどい人への共感を共有しながらのD.I.Yほど豊かな社会運動をつくることができる。

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残念ながら7時からのキャンドル・ウォークは飛行機の時間があったので参加できなかったが、キャンドルの炎は魂を乗せた黒い蝶となって、沖縄とアジアの星降る夜を舞ったことだろう。

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