【反服貿!】台湾の青年学生がサービス貿易協定反対で議場占拠(1)

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今回の議場占拠は、野党の民進党(どっちかというと独立派)の扇動もあったのかもしれませんが(未確認)、それよりも急速に接近する中台の経済関係が、自由貿易という大企業ウハウハの協定によってさらに加速することに危機感を感じている世論の後押しが大きいのではないか、と思います。

議場占拠は続いており、国会(立法院)周辺には支援の人々がたくさん駆けつけているようです。なかには嫌中意識をもつ人たちもいるようですが、中心は、弱者切り捨ての自由貿易に反対、強引な議事運営の国民党に反対、だとおもいます。


↓この「苦労網」の報道と写真は3月20日午前のものです。「占拠73時間」の文字が映えています。

http://www.coolloud.org.tw/node/77815


先に紹介した「苦労網」の報道を翻訳しようと思ったのですが、行動の様子が中心だったで、ヤメにして、議場占拠の場で発表された行動宣言を訳してみました。

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3・18 青年たちの立法院占拠
ブラックボックスのサービス貿易協定に反対する行動宣言


原文

私たちは十年後も台湾青年が22K(※)の生活を送らなければならないなんて考えたくもない!台湾は、コーヒーショップ、個人企業など、青年のベンチャードリームを実現し、一生懸命頑張れば「社長」になることができるベンチャー天国だと信じています。

サービス貿易協定の影響評価を行った研究者によると、台湾は64項目のサービス業のみを開放すると宣言していますが、この64業種には雑貨店、地元ファーストフード店、パン屋、文具店、理髪店、広告デザインなど、私たちの衣食住、生老病死すべてが開放リストに含まれているのです。

将来、台湾の中小零細企業は、資本が豊富で上流から下流までが一体となっている中国企業の台湾上陸に直面することになるでしょう。会社勤めか小農民か労働者か商人かにかかわらず、その生存は脅威にさらされるでしょう。個人の生活だけなく、ポータルサイトやウェブホスティング、印刷や出版経路など、わたしたちの言論の自由にとっても深刻な脅威となります。

サービス貿易協定への反対は、「中国なら何でも反対」ということではありません。サービス貿易の最大の問題は、自由化が大資本にだけ利益をもたらすことにあります。巨大企業グループは無制限に台湾海峡を乗り越えてきます。海峡をまたいでやってくる企業グループは台湾の中小自営業者を脅かすでしょう。中小企業のベンチャー天国だと誇っていましたが、将来は海峡を渡ってくる資本によってひとつひとつ合併されるでしょう。サービス貿易協定の本質は、WTO、FTA、TPPとおなじです。この国家間の協議は、どれも国家が人民の保護を放棄することにあります。サービス貿易協定は、中国と台湾が統一するか独立するか、統一派か独立派かという問題ではなく、少数の大資本家が無数の小農民と労働者と小商工業者を飲み込んでしまう階級問題であるし、さらにはすべての台湾の青年の未来を過酷なものにする生存問題なのです。

わたしたちは、馬英九をトップとする少数の執政者が国会を人質にとって、粗暴にサービス貿易協定を通過させて台湾の未来を売り渡そうとしていることに強く抗議します。

3月17日、国民党の張慶忠議員は、混乱の中でマイクを奪い取って、わずか30秒で会議の決議を宣言してこういいました。「出席人数52人、法定数に達していることから開会する。議論事項は、海峡両岸サービス貿易協定の審査期限の3か月を超過しているので、法に従ってすでに審査済みとみなし、立法院[国会]に付託するものとする。散会。」これは、多くの人々の願いであった「逐条審査」をするという決議を裏切るものです。もし国民党が青年とすべての民衆に影響を及ぼす協定をこのように粗暴に採択ことができるのなら、国会による監督を受けることもなく、国会の実質審議もないのであれば、台湾経済の自立性にさらに深刻な影響があるとされる自由経済モデル区や物品貿易も、このように取り扱われることになるでしょう。台湾の未来はこんなふうに乱暴に扱われてはならないのです。

わたしたちはチャレンジする意思がないのでなく、競争にもさらされたくないも思っていないことを強調しておきます。私たちは、このような不公平な競争にさらされたくないだけであり、将来の生活が少数の特権集団らの手に握られたくないだけであり、私たちの仕事が大企業家や海峡を越えてやってくる資本家によってコントロールされたくないだけなのです。わたしたちの未来は私たちが決めたいのです。私たちは公平に発展し競争する環境とチャンスを青年に与えるべきだと考えます。

青年友人のみなさん。これら大企業グループ、大企業、少数の為政者らによる海峡を跨いだ政財支配集団は、いつでも台湾を投げ捨て、安い労働力を求めて世界中を駆け巡ることができるのです。かれらは吸血鬼と同じように、ある国の青年の血と汗を吸い尽くしたと思ったら、ほかの国の若い肉体を求めはじめるでしょう。台湾の青年のみなさん。台湾は私たちが生活する土地であり、生活を維持する場所です。この不公不義の経済貿易協定を阻止し、制度を踏みにじって強権復活を狙う政党を阻止するため、どうか私たちとともに立ち上がってください。どうか私たちと一緒に私たちの台湾を守ってください!

青年の訴え
1.私たちは人民を代表して国会を奪回します
2.野党は私たちの行動に参加してください。
3.馬英九は国会にきて民意に応えてください。

※訳注 22Kとは2万2000元の賃金という意味で新卒者の初任給水準の調査結果。法定最低賃金1万8780元を若干上回るだけの低賃金というニュアンスがある。

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