安倍首相の五輪誘致嘘つきプレゼンを聞いて(2013年9月10日)

2013年9月10日にattac首都圏の会員メーリングリストに投稿したものです。

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[attac_ml:3627] 安倍首相の五輪誘致嘘つきプレゼンを聞いて
2013年9月10日

一国の首相が嘘をついて五輪を誘致しました。

「(汚染水問題は)結論から言って全く問題ない。事実を見てほしい。汚染水による影響は福島第1原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている。」

しかし下に張り付けた毎日新聞の報道によると、東電ですらこの安倍首相の発言が事実と異なっていることを認めています。

テレビなどでは東京決定万歳の報道があふれており、これこそが国家主義と商業ビジネスのスポーツイベントである五輪だという姿をありありと示してくれているので分かりやすいのですがが、福島や被災地などでは怒りや悔しさやあきらめが入り混じる複雑な思いが人々のこころを覆っているのではないかと心配です。

昨日、検察は福島原発告訴団による告訴の不起訴を決めました。国家主義と商業ビジネスの五輪招致決定に浮かれるこのタイミングを利用したのでしょう。告訴団は満腔の怒りで不起訴を糾弾しています。

・福島原発告訴団ブログ
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/

これに先立って、告訴団の団長である武藤類子さんらは、福島県警に対して、東京電力福島第1原発放射能汚染水海洋放出事件に関して、東京電力元幹部・武藤栄ら32名及び法人としての東京電力株式会社を、公害罪の被疑事実でそれぞれ刑事告発しました。

・プレスリリース
https://docs.google.com/file/d/0BzG0nuqlnIlJaHE0X3NCYlluUXc/edit?usp=sharing
・告訴状
https://docs.google.com/file/d/0BzG0nuqlnIlJNkRycGtVMGRrRW8/edit?usp=sharing
・分かりやすい汚染水問題(PDF)
https://docs.google.com/file/d/0BzG0nuqlnIlJOElWTy12OFE3Rkk/edit?usp=sharing

さて、attacのMLになぜこの問題を投稿したのか、というと安倍首相のプレゼンと、リーマンショックを引き起こしたマネー資本主義の姿を重ね合わせたからです。


「状況はコントロールされている。」「決して東京にダメージを与えない。オリンピックが安全に行われることを保証する。財政的にも整っている。」

安倍首相のこの発言を聞いて、大損を出し続けているにもかかわらず、基金は安定している、まだまだ儲かります、と投資家をだまし続けて資金を集めていたAIJ投資顧問の事件を思い出します。

「健康問題については、今までも現在も将来も全く問題ないと約束する。」

安倍首相のこの発言を聞いて、リーマンショックの一年ほど前、その最初の兆候であったパリバショックの際に「1ドルたりとも損することはない」と豪語したAIGデリバディブ子会社首脳の発言を思い出します。

「東京は世界で最も安全な都市の一つだ。」

こう胸を張って発言した安倍首相の発言を聞いて、のちに米国財務長官になったゴールドマンのCEOだったロバート・ルービンの「選び抜いた一流のエコノミストを揃え、世界の膨大な情報を把握する体制を整えた。ゴールドマンの凄さは、この支援体制、組織力にある。」という発言を思い出しました。

IOC最終選考におけるプレゼンは、まるで投資家へ投資を呼びかける投資説明会のようだ、と思いました。もちろんそのツケをはらうのは同じ利権構造にあるIOC委員などではないとおもいます。

「決して東京にダメージを与えない」放射能事故の原因である東京への電力供給の犠牲となり、回復不可能なダメージを与えられた福島をはじめとする人々の健康や生活、自然環境、そして五輪のためという大義名分が強制する五輪しのぎの無責任な収束作業体制のなかで被曝を強いられ続けている作業員らの命が、そのツケを払うのかと思うと、検察の不起訴、そして安倍首相の発言には改めて怒りがわきます。

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