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竪川人権ギャラリー

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五の橋の北詰から竪川河川敷公園へ入ったところに「竪川護岸ギャラリー」というプレートがあるのをご存知だろうか。かつて運河であったこの場所の堤防に区民参加で書かれた壁画ギャラリー群だ。洪水対策としてつくられた高い護岸を利用したもので長年にわたり公園の一風景となってきたものだった。

その名残がこの「竪川護岸ギャラリー」のプレート。

なぜ「名残」なのか。じつは区内の河川整備によって高い護岸が必要なくなったこと、耐震性の問題から高い護岸が危険であることなどから、護岸の、つまり壁画の上半分がばっさり削り取られてしまっているからだ。

「むかし子どもらといっしょに書いたんだけどね。上半分は区がばっさり削ってもうないんだけどね」と呆れ顔の大島在住の知人が言う。

ぼくがこのプレートに気がついたのは、7月に行われた「竪川カフェ」に参加したときのこと。この「竪川カフェ」は、毎月1回、行政から無理やりの追い出されようとしている住民の方々との交流を兼ねて行われている。このときは『山谷への回廊~写真家・南條直子の記憶1979-1988』の出版記念も兼ねて行われた。

「竪川護岸ギャラリー」とかかれてあるプレートの向こうには、地域住民の憩いの場が工事を名目に無残に囲い込まれていた。住民の生活空間も殺風景な工事フェンスが囲んでいる。行政による人権侵害のひどさが表れている。しかしこの日は、ひどい追い出しにくじけることなく生きる権利にもとづいてそこで生活している地域住民との交流とともに、『山谷への回廊』の編著者の織田忍さんのトーク、そして『山谷への回廊』に収録されている貴重な写真が展示されており、さながら「竪川人権ギャラリー」の様相を呈していた。

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竪川カフェ、南條さん写真展&トーク大成功(レイバーネットより)

いま、またこの竪川河川敷公園で法律をたてにした人権侵害がもくろまれている。壁画は真っ二つにすることができるかもしれないが、生存権は真っ二つにすることはできないはずだ。

竪川河川敷公園の住民の権利について、裁判所で訴えた証言の記録がある。ぜひぜひ多くの人に読んでもらいたい。
居住権は基本的人権(レイバーネットより)

多くの方の訪問を。支援を。関心を。抗議を。連帯を。


以下、ブログ(http://san-ya.at.webry.info/)からの転載です。

★明日から3日間、現地で小屋を守る取り組みへのご参加を!
2012/10/24 01:14

 江東区は竪川河川敷公園の野宿の小屋に対して再び行政代執行へ向かう手続きを始めています。現地の仲間たちは、代執行によるたたき出しを許さず、小屋を守るために新しい場所への移転をはじめました。公園の境界の外にある副提への移転です(副提は、公園外になるので、今回の行政代執行の対象から外れることになります)。10月22日(月)、移転後初めて江東区水辺と緑の課の課長以下3人が公園に来ました。話し合い拒否の理由を問う私たちを完全に無視し、移転した小屋の写真を撮っていきました。

 明日以降、江東区が今年一月二月に行ったような違法な実力行使に踏み込む可能性があります。大量のガードマンや警察を動員してのフェンス封鎖や違法な強制撤去などが十分想定されます。明日10月24日(水曜日)から10月26日(金曜日)までが、最もその可能性が高いと考えられます。追い出しを止めるため、現地に大勢の人が集まり行政の違法な暴力を許さず見守る・監視することが非常に重要となります。どうか、明日から週末にかけての3日間、現地に来てください。朝8時から夕方5時まで、 部分的にでもいられる時間だけで十分です。仲間とともに小屋を守る行動へのご参加をお願いいたします。

*これから1ヶ月間、全力をあげてのたたかいとなります。この体勢を支えるためのまとまった額の現金が必要となります。資金面でのご支援もぜひお願いいたします。以下の口座へ、現金カンパをいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


【銀行口座などから振り込む際の口座番号・名義】

■銀行名 ゆうちょ銀行
■金融機関コード 9900
■店番 019
■預金種目 当座
■店名 〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
■口座番号 0550132
■名義 サンヤロウドウシャフクシカイカンウンエイイインカイ


【郵便振替口座】
■郵便振替口座 00190-3-550132
■口座名義:山谷労働者福祉会館運営委員会

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