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不当な債務を帳消しにグローバルアクションウィークに寄せて(中休み)

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【ギリシャ債務危機がまたまた話題になっているので、連載をちょっとだけ中断してギリシャの話。attac会員MLに投稿したものです】

購読している東京新聞、毎週日曜日は、普通の社説の二倍程の分量で、語り口調でわかりやすい社説を掲載しています。

今週の日曜日(10/9)の社説は、被災地復興についてでした。そこでは大大的に話題の『ショックドクトリン』を紹介して、地元住民主体の復旧復興こそが大切だと語られていました。とてもいい社説だと思いました。

◆「住民の論理」で復興を

一方、その前の週の日曜日の9/25の社説は、ギリシャ危機再来についてでした。そこではギリシャをEUの「放蕩息子」と揶揄して、ひどい罵声を浴びせています。

◆金融危機は再来するか

曰く、

「支援国・機関はギリシャに財政再建策の徹底を求めてきました。しかし国内の反対運動が激しく、税金を徴収する公務員までがストライキに訴えるありさまです。」

「ギリシャは観光以外に有力な産業がないうえ、働く人の四人に一人が公務員といわれるほど公務員天国のお国柄です。オスマントルコの支配に抵抗するため、国民に納税拒否が根付いたといわれ、いまでも気風が残っています。」

しかし『でっとばい』各号などでも明らかなように、今般の危機の原因は「放蕩息子」の側にあるのではなく、ダメだとわかっていたにもかかわらずどんどん大量のマネーをつぎ込んだ欧米の巨大金融機関というギャンブル依存症の「ダメ親」の方に責任があるのに、そのことについてはほとんど一言も触れていません。

ギリシアの債務危機から、金融機関やIMFの問題を告発したギリシャ制作のドキュメント映画、≪Debtocracy≫、英語字幕付きバージョンがyoutubeなどで公開されています。Democracyの語源の祖国、ギリシャを襲った債務(Debt)をもじったタイトルだと思います。

≪Debtocracy≫75分、ギリシャ(英語字幕つき)

ギリシア語あるいは英語がわかる方は、お時間のあるときにでもどうぞ。

以下のサイトでもこの映画の解説があります(英語です)
http://dmdeysi1.hubpages.com/hub/Debtcracy-Greece
http://www.cadtm.org/Debt-The-Greeks-and-Debtocracy

(ギリシア民衆に連帯するattacの立場についてはこちらに関連記事があります)
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