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どっちも債務帳消しとはいかないものか~ハイチ独立を描いた童話『八月の太陽を』出版の理論社が倒産

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以前、ハイチ大地震の際に、このブログでも紹介した『八月の太陽を』(乙骨淑子 作)を出版してた理論社が、22億円の負債を抱えて、東京地裁に民事再生法の適用を申請したそうだ。

『八月の太陽を』は、世界で最初に独立を達成したハイチのアフリカ系奴隷のたたかい率いたトゥーサン・ルーベルチュールを描いた児童書。(詳細はこちら)これ以外に理論社や乙骨さんの本は読んだことはないが、なんとなく寂しい。

トゥーサンの死後、1804年に独立を達成したハイチは、旧宗主国のフランスから巨額の戦争賠償金を請求され、1947年までそれを支払い続ける。その後、現在に至るまでハイチは帝国主義による債務奴隷制度に苦しめられている。(まもなく発行の『でっとばい』4号に詳しい解説が掲載される予定)

巨大銀行や大企業は庶民にツケを押し付けながら、政府・日銀による優遇措置・救済措置でムダに生きながらえ、同じ過ちを繰り返そうとしている。それよりも、ハイチの債務も理論社の債務も帳消しに、というわけにはいかないものか。
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