
12月13日、エクアドル政府が、一部の債務の利払いの不払いを発表しました。やったー!やったー!
◎エクアドル大統領が債務不履行宣言、グローバル債の利払い停止ロイター 2008年12月13日
◎エクアドル、債務不履行を宣言=他の新興国に波及の懸念時事通信 2008年12月13日
ご存知の通り、エクアドル政府の債務監査委員会による監査の結果、不当な債務であることが認定されたことによるものです。
監査委員会の最終報告書のスペイン語バージョンはCADTMのウェブサイトにUPされています。英語の要約版はまだウェブサイトにはUPされていないようです。
◎Informe final de la Auditoria integral de la deuda Ecuatoriana
27 de noviembre de 2008 (監査委員会最終報告書:スペイン語)
CADTMのスペイン語サイトにはそのほかにもエクアドル情報が掲載されています
「週刊ダイヤモンド」の2008年12月13日号では、金融危機にゆれる新興国の小特集があり、IMFに融資申請をした各国とともに、エクアドルもデフォルトの危機で格付けが急落、などという、間違った認識を与えるかたちで紹介されています。ただ、中身を読むと、他の国とは違い、違法性のある債務の支払いを拒否する、ということが書かれているのですけど、よく読まないと分からない。当然、監査
委員会に対する積極的な評価もないです。
◎週刊ダイヤモンド 08年12月13日号
エクアドル政府による債務不履行の発表のちょうど1年前、2007年12月13から18日にかけて、attacなどが日本各地で「エクアドルの不当な債務を帳消しに」ツアーをやりました。
◎エクアドルの不当な債務を帳消しに全国ツアー
このときに作成したエクアドル債務に関する資料集もまだあります。ぜひこの機会にお買い求めを。
今回の債務不履行の発表を受け、マスコミなどでは「金融市場からの資金調達が難しくなる」「国際機関からの融資が受けられなくなる」「政情不安定になる」など通り一遍等の評価しか出されていません。今回の決定が、新自由主義に虐げられてきたアメリカ大陸をはじめとする世界の先住民、農民、漁民、女性、労働者たちの闘いを鼓舞することは間違いないでしょう。
本格的な経済危機の暗雲に覆われ始めた「北」の諸国でも、民衆の闘いに押し上げられたエクアドル政府の決定を積極的に宣伝するための具体的で持続した取り組みを、たくさんの人びととともに作り上げていかなければならないでしょう。こうしている間にもエクアドルをはじめ世界中の不当な債務は膨らみ続けているのですから。
==(以下、エクアドル債務関係の情報:時系列)==
●カネなら払わん!--エクアドルからの声attacこうとう 2007年8月30日
●本当に返さなければならないのか?--債務帳消しの論理attacこうとう 2007年9月9日
●エクアドル債務監査委員会がコレア大統領に最終報告書提出カネならかえさん 2008年9月24日
●エクアドル、「違法性」調査でグローバル債の利払い延期=大統領ロイター 2008年 11月 17日
●エクアドル国債の格付けが「CCCマイナス」? だからどうした!---金融危機のもとで進むエクアドルの債務監査→帳消しに圧倒的支持を!attacこうとう 2008年11月17日
●エクアドルと縁の切れ目? 債務不履行ならベネズエラ大損フジサンケイ ビジネスアイ 2008/11/19
●エクアドル、「違法」グローバル債の買い戻しの可能性排除せず=財務相ロイター 2008年 11月 19日
●エクアドル2012年と2030年償還のグローバル債に違法性=政府委員会ロイター 2008年 11月 20日
●エクアドル大統領が債務不履行宣言、グローバル債の利払い停止ロイター 2008年12月13日
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