暴れまわる投機マネーが招いた食糧価格の暴騰---抵抗する「南」に連帯を

food prices

サブプライム危機に端を発したマネーの商品市場への流入は、原油や食糧価格の暴騰を招いています。ハイチ、モザンビーク、エジプト、バングラディシュなど世界各地ではゼネストをふくむ人びとの抗議行動が頻発しています。

先のG8開発大臣会合でも、食糧価格高騰に対する懸念が各国大臣から表明されるほど、問題は深刻なようです。

あわてた世銀のゼーリック総裁は、13日に開かれた世銀/IMF合同開発委員会で、食糧支援を提案、日本政府もそれを受けて、5月末の横浜でのアフリカ開発会議、7月の洞爺湖G8サミットで食糧支援策を公表するようです。

食糧問題:価格高騰をサミット議題に…合同開発委で政府(毎日新聞2008年4月14日) 

ゼーリックもG8もふざけてますね!

ハイチでは、世銀などの意向で食料輸入に依存するようになったことが、今回の食糧価格暴騰による被害の拡大につながっているのではないでしょうか。
「2004年にアリスティッド大統領が大統領職から追放された後の暫定政権は、世界銀行や国際通貨基金(IMF)などの国際ドナー機関の意向に従って、経済の引き締めを図ってきた。アレクサンドル暫定大統領とラトルチュ暫定首相のコンビは、法人税も引き下げた。他方で、労働者はレイオフにあい、付加価値のある農作物が優先されて米などの必需食糧をむしろ輸入に頼るようになってしまった
。」

ハイチ:石油価格高騰で交通労働者デモ(Janjayn 2007/06/27)  

モザンビークはどうでしょうか。

世銀(IDA)は、モザンビークへの取り組みに関するレポートの中で次のように自画自賛しています。

「貧困層も1997年から2003年の間に約15%削減され、6年間で約300万人が極度の貧困状態から脱しました。農村部(71%から55%に減少)では都市部(62%から52%に減少)を上回るペースで貧困削減が進んでいます。このような状況が達成されたのは世界でもベトナムに次いでモザンビークが2番目です。」

「債務削減イニシアティブにより公的対外債務の純現在価値は対GDP比で2003年および2004年の25%から2006年には12%に半減しています。」

しかし、92年の内戦終結ののち、生産や生活の悪化にさらなるダメージを与えたのが、世銀等の構造調整政策です。ぼろぼろの経済状態に陥れておいたことには頬かむりをした自画自賛のレポートにはあきれます。

2000年に来日したモザンビーク労働組合組織教育センターのフロレンシオ・ケターネ・ズングーゼさんは次のように語っています。

「以前、モザンビークの労働人口は26 万人でしたが、世界銀行とIMFの計画による構造調整に基づいて行なった政策により9 万人の労働者が解雇され、現在は17万5,000 人に減ってしまいました。」

「労働組合の一番の課題は、失業率です。IMF と世界銀行の指導によって行われた民営化による失業が一番の問題です。」

「先ほど申し上げましたように、世界銀行とIMF の許可による構造調整計画推進の一環として、公益事業の民営化が進められています。しかし、国の経済は発展しているにも拘わらず、労働者やその家族の状況は改善されてはいません。国民の60 %は完全な貧困状態の中で生活をしています。」

モザンビークの労働事情((財)国際労働財団)

アフリカ等において新自由主義グローバリゼーションの衝撃(価格暴騰、気候変動、投機マネー流入など)を緩和するさまざまなシステムを解体してきた世銀、IMFの一貫した政策こそ問題視しなければならないと思います。

今回の食糧「暴動」は、改めて世銀、IMFなどの国際機関などが進めてきた新自由主義政策の失敗を明らかにしていると思います。

新自由主義は南の国々にだけ悪さをするのではなく、北の国々でも悪さを続けています。

G8関連会合では

「カネも食糧もいらないから、いますぐ消え去ってくれ!」
ヾ(・д・。)バイバイ


と世銀IMFに抗議するのは言いすぎでしょうか?

アメリカは、200億円の緊急食糧支援を提示しました。

食糧危機で2百億円超の緊急支援指示、アフリカなどに米大統領(産経2008.4.15)

しかし国際的な緊急食糧支援などが、現地の経済や農業生産などへ大きな影響を及ぼすこともあるそうです。

開発:米食糧援助産業を揺るがす反乱(JANJAN 2007/09/21)
 
Stop Speculation!
Wash Down G8!
Throw Down Neoliberalism!
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Comment

言い過ぎではありません。マスメディアもハイチ暴動の真実を伝えません。世銀は偽善者ぶってますが、結局は出資は日本がやることになるでしょう。投機ファンドに影響をうけない商品市場の設計と自給自足を各国が進めていくことが大事だと思います。

2008/04/22 (Tue) 05:47 | たこやき #- | URL | Edit

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