
【3月31日】4・5 南と北の連帯マーチ《take 1》事前学習会
テーマ 日本のODAの問題点
講 師 高橋清貴さん(日本国際ボランティアセンター)
日 時 3月31日(月)19:00~21:00
場 所 文京シビックセンター地下2F会議室A
会 費 300円
4月5日の南と北の連帯マーチはこちら
G8開発大臣会合に対するアクションは大切です、という宣伝です。東京で最初に行われるG8関連の会合であるということも重要ですが、もうすこしテーマに搾って、ここでは述べてみます。
日本政府は、5月末のアフリカ開発会議(TICAD)をサミットに向けた大きなステップのひとつとしています。そしてアフリカについてのテーマは、当然「開発」が第一にきています。だから開発大臣会合は大切かな、と思うのです。
3月20日、TICADの準備会合に参加するためにガボンを訪れた高村外務大臣は、アフリカ発の新自由主義政策である「NEPAD」にそったTICADプロセスを強調し、アフリカのパートナーとしての日本の役割を七つにまとめました。その第一が、「道路・電力網における、広域インフラ作りのお手伝い」。第二に、「ODAを民間投資の呼び水となる方向に振り向けること」と発言しています。(あとは農村開発、感染症対策、教育、水、平和定着)
(参考)3月20日:高村外相のガボン政府主催ディナーでの発言(外務省)
アフリカに対する「開発」は、単に経済問題にとどまらず、スーダンへのPKO協力などを模索しながら、国連常任理事国入りのための大票田であるアフリカをカネで買収するということです。
昨年9月には外務省は「平和構築分野の人材育成のためのパイロット事業」を立ち上げ、日本人など30名の研修員の派遣先の一つとしてスーダンを選んでいます。研修生は、ダルフールに展開する国連PKOの民政官としてエル・ファーシルの民生部門立ち上げにかかわり、ジュパのUNHCRでの難民帰還事業に従事し、アビエのUNICEF事務所で活動しています。日本政府の「人間の安全保障」が軍隊抜きではできなくなっています。
(参考)3月24日:東京平和構築シンポ(外務省)
高村は、ガボンでは次期AU(アフリカ連合)委員長と会って、「安保理改革」の話をしています。日本の常任理事国入りの話です。高村は「アフリカで大部分の国が、日本の常任理事国入りに賛成しており、日本のみが候補であれば、簡単に入れるであろうといった話があった。そういうことも含めて、これは安保理全体の枠組みを改革する必要があり、どうしたらよいか、ぜひお知恵をお借りしたいと申し上げ、有意義な話をうかがった」と3月21日の記者会見で答えています。
(参考)3月21日:外務大臣会見記録
PKOから常任理事国入りへの道しるべとして「開発」が大いに利用されています。
また「開発」の議題の一つになる「水」も、2003年エビアンサミットで発表された「水に関するG8行動計画」や世界水フォーラムおよび水サミットで強化されてきた多国籍企業による水支配の流れにそったことが強調されています。2月22日に行われた「水と衛生シンポ」で、高村は、発言の最後に「中央と地方との連携や官民連携など国内的にも国際的にも全員参加型の協力を推進することについて、我が国より提起したい」と発言しています。
(参考)2月22日:水と衛生シンポジウム(外務省)
これほどあからさまな経済と軍事の渾然一体となった日本政府の「開発」に関する動きに「待った!」」を言わないわけにはいきません。
またTICADで発表される「横浜宣言」の文案を、ガボンで開かれたTICAD準備会合で検討しましたが、この文案に対して、NGOからは、宣言文案が当初のものよりも大幅に後退したという批判が上がっています。
(参考)TICAD準備会合の概要:外務省
G8サミットでは、2005年のイギリス・グレンイーグルスサミットで、「開発」の取り扱い方が大きく変わりました。ここで「100%債務帳消し」というまやかしの「合意」以降、債務問題はほとんど取り上げられなくなりました。しかしこのグレンイーグルスでの「債務帳消し」合意に対する批判の声は、いまでも傾聴に値します。
attacが交流している二つの団体が、2005年のG8の際に発表した批判的分析を紹介して終わりにします。
(必読)政府開発援助のまやかし (第三世界債務帳消し委員会:CADTM)
ルモンド・ディプロ日本語版2005年7月号
(必読)G8の債務提案に対するジュビリー・サウスの回答
世界、そして日本に広がる貧困とたたかうみなさんへ
4月5日、よかったら来てね。
3月20日、TICADの準備会合に参加するためにガボンを訪れた高村外務大臣は、アフリカ発の新自由主義政策である「NEPAD」にそったTICADプロセスを強調し、アフリカのパートナーとしての日本の役割を七つにまとめました。その第一が、「道路・電力網における、広域インフラ作りのお手伝い」。第二に、「ODAを民間投資の呼び水となる方向に振り向けること」と発言しています。(あとは農村開発、感染症対策、教育、水、平和定着)
(参考)3月20日:高村外相のガボン政府主催ディナーでの発言(外務省)
アフリカに対する「開発」は、単に経済問題にとどまらず、スーダンへのPKO協力などを模索しながら、国連常任理事国入りのための大票田であるアフリカをカネで買収するということです。
昨年9月には外務省は「平和構築分野の人材育成のためのパイロット事業」を立ち上げ、日本人など30名の研修員の派遣先の一つとしてスーダンを選んでいます。研修生は、ダルフールに展開する国連PKOの民政官としてエル・ファーシルの民生部門立ち上げにかかわり、ジュパのUNHCRでの難民帰還事業に従事し、アビエのUNICEF事務所で活動しています。日本政府の「人間の安全保障」が軍隊抜きではできなくなっています。
(参考)3月24日:東京平和構築シンポ(外務省)
高村は、ガボンでは次期AU(アフリカ連合)委員長と会って、「安保理改革」の話をしています。日本の常任理事国入りの話です。高村は「アフリカで大部分の国が、日本の常任理事国入りに賛成しており、日本のみが候補であれば、簡単に入れるであろうといった話があった。そういうことも含めて、これは安保理全体の枠組みを改革する必要があり、どうしたらよいか、ぜひお知恵をお借りしたいと申し上げ、有意義な話をうかがった」と3月21日の記者会見で答えています。
(参考)3月21日:外務大臣会見記録
PKOから常任理事国入りへの道しるべとして「開発」が大いに利用されています。
また「開発」の議題の一つになる「水」も、2003年エビアンサミットで発表された「水に関するG8行動計画」や世界水フォーラムおよび水サミットで強化されてきた多国籍企業による水支配の流れにそったことが強調されています。2月22日に行われた「水と衛生シンポ」で、高村は、発言の最後に「中央と地方との連携や官民連携など国内的にも国際的にも全員参加型の協力を推進することについて、我が国より提起したい」と発言しています。
(参考)2月22日:水と衛生シンポジウム(外務省)
これほどあからさまな経済と軍事の渾然一体となった日本政府の「開発」に関する動きに「待った!」」を言わないわけにはいきません。
またTICADで発表される「横浜宣言」の文案を、ガボンで開かれたTICAD準備会合で検討しましたが、この文案に対して、NGOからは、宣言文案が当初のものよりも大幅に後退したという批判が上がっています。
(参考)TICAD準備会合の概要:外務省
G8サミットでは、2005年のイギリス・グレンイーグルスサミットで、「開発」の取り扱い方が大きく変わりました。ここで「100%債務帳消し」というまやかしの「合意」以降、債務問題はほとんど取り上げられなくなりました。しかしこのグレンイーグルスでの「債務帳消し」合意に対する批判の声は、いまでも傾聴に値します。
attacが交流している二つの団体が、2005年のG8の際に発表した批判的分析を紹介して終わりにします。
(必読)政府開発援助のまやかし (第三世界債務帳消し委員会:CADTM)
ルモンド・ディプロ日本語版2005年7月号
(必読)G8の債務提案に対するジュビリー・サウスの回答
世界、そして日本に広がる貧困とたたかうみなさんへ
4月5日、よかったら来てね。
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