ケニア!

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ケニア!といえば、2007年1月、貧しい人々が参加できない、商業主義、などの問題を抱えながらも、首都ナイロビで第七回世界社会フォーラムが開催され、日本からも多くの参加者が訪れたことは記憶に新しい。

そのケニアで、大統領選挙結果をめぐり与野党の支持者が激しい衝突を繰り広げている。ここに、ケニア・ナイロビから貴重なレポートを発し続けているサイトを紹介したい。ぜひぜひ読んでほしい。

大統領選挙によるケニア暴動レポート
マイシャ・ヤ・ラハ基金より)

昨年末、大統領選挙の結果をめぐりケニアで激しい衝突が発生した。現職のキバキが、怪しい選挙結果の末に、大統領就任を強行し、野党陣営のオレンジ民主運動のオディンガ陣営が激しく反発し、衝突にまで発展した。1月29日、オレンジ民主運動の議員の暗殺され、衝突はさらに深まりつつある。

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2007年のWSF参加者を現地のスラムへ案内してくださった神戸俊平さんには、その後、来日した際に、attacの事務所に寄っていただき、日本のODAによる「ソンドゥ・ミリウ水力発電計画」で破壊される環境の問題などについてお話を伺った。

ODA(政府開発援助)と環境影響問題アフリカと神戸俊平友の会より)

上記のレポートには神戸さんの手記も掲載されている。神戸さんは、今回の衝突でも現場を飛び回って、ナイロビの人々の思いを伝えている。

22日にケニアを訪れたアナン前国連事務総長は、衝突の張本人であるキバキとオディンガと会談したが、同サイトのレポートでは、三人をはじめ議員が集まって声明を読み上げた後、コーヒーを飲みながら談笑するシーンがテレビで流れたが、何一つ具体的な解決策を提起できない、と厳しく批判している。それに引きかえ、日本の外務省報道官が30日に出した談話では、

「我が国は、ケニアの政治的危機を打開すべく、与野党間の交渉が開始されたことを歓迎すると共に、右交渉開始を導いたコフィ・アナン氏他アフリカ連合著名人パネルの代表団による仲介努力を高く評価する。 」(外務報道官談話)と、これまたのん気なことを言っている。

外務省はそのトップの高村外務大臣からして、年明け早々に予定していたケニア訪問をキャンセルしたことからも、本気で衝突の解決に向けた方策を採るつもりはないのだろう。本当に何とかしようとしたのであれば、現地に乗り込んで、一刻も早い暴力の停止を、日本の「経済力」に物を言わせてでもできたはずだ(それがいいかどうかはまた別な問題として)。所詮、現地の権力者に取り入り、騙してすかして、援助という飴と債務という鞭で、日本の権益をつなぎとめることだけを考えている外務省、日本政府だ。どれだけ貧しい人々が犠牲になってもお構いなし、ということなのだろう。

そんな高村が、ケニアをキャンセルして飛んだもうひとつの訪問先のタンザニアでの演説「元気なアフリカ」は怒りを通り越してあきれるしかない。

日本とタンザニア・「元気なアフリカ」をつくるパートナー

高村外相は、演説の中で「資源に恵まれたアフリカのことですし、帰国のように自立を目指してい奮闘する国からなる地域でありますから、わが国のアフリカに対する長期投資は、必ずや将来大きな配当をもたらしてくれるでありましょう」とあけすけに語っている。

また国連常任理事国入りへの支援などを含んだ発言もしている。「日本には、アフリカの皆さんにご支持をいただかなくてはならないテーマがいろいろとあります」。

そして最後に、以前、Blogでも批判した「毒薬蚊帳」を持ち上げている。住友化学が開発した殺虫剤をしみこませた蚊帳を普及させることでマラリヤで死ぬ乳幼児の割合を下げよう、ということらしい。高村外相曰く「蚊は・・・繊維にしみこませた殺虫剤に触れ、落ちてしまうのです。・・・(蚊帳の)中にいる赤ちゃんは安眠できるのです。」

どう考えても、触れるだけで死ぬほど強力な殺虫剤をしみこませた蚊帳の中にいる赤ちゃんが安眠できるとは思えないのだが。

ともあれ、この演説を読んでもらえれば分かるのだが、高村外相の発言は、どう呼んでも対等なパートナーとしてタンザニアを見ているようには思えない。日本政府にとってタンザニアはあくまで「配当をもたらし」「日本を支持する」国でしかないかのようだ。

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話が脱線した。ケニアでは権力者達による社会的殺人が続いている。死者の多くは警察や軍隊の発砲によるものだという。

毎日のように現地のレポートを眺めながら、モニターのあちら側で何とか生き延びているナイロビの人々、そしてそんなナイロビのみんなとともに活動をしている皆さんの無事を願いつつ、そしてWSFナイロビで貧しき人々の怒りをたたきつけたPeople’s Parliament of Kenya (Bunge La Mwananchi Kenya)のみんなの無事を祈らずにはいられない。

無力かもしれないが、地球の裏側で思い続けている人びともいる、ということが少しでも伝えたい。暴力も戦争も貧困も搾取もない未来を、そして今日を。

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以下、yahooの関連報道とyoutubeにUPされた特集番組を紹介する。

ケニア暴動(yahooニュース)

■BS1 民族の亀裂の行方-その1-


■BS1 民族の亀裂の行方-その2-

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