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民営化と、ダボス会議と、民主主義と---あしたはWSFあらかわへ!

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↑世界の1・26アクション!!

【ワークショップ宣伝!】
朝9時からだヨ!全員集合 BBL
公共サービス研究会ワークショップ案内
民営化された郵便局はどうなった

その他のWSなどはWSFあらかわ1・26グローバルアクションへGO!

・・・ということで、宣伝がてら書いてみました。

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23日から、スイス保養地のダボスで、世界経済フォーラムが開かれています。この会議は、世界中の政治・経済のエリートがあつまって新自由主義のみらいを語り合う金持ちたちサロンです。これに参加するかどうかで、民主党の小沢党首も二転三転したことが報道されています。
この会議に、なんと道路公団の民営化で民間委員として「無駄遣いはやめろ」「既得権をぶちこわす」などと吼えていた猪瀬直樹・副知事が、石原都知事の代理として参加しますが、その出張費用の合計がなんと!3300万円にも上るといいます。どこをどうしたらそんな大金が必要なのか。「東京ナイト」なる者を開くそうですが、それにしても驚くばかりです。04年には、ダボス会議には石原都知事が3700万円をかけて出張して、自分の四男まで連れていったことで批判を浴びています。

あすattac公共サービス研究会のWSでもお話いただく都の財政改革の一環としてPFIという民営化手法で、経費削減などを言っているトップからしてこれですから、当局の財政改革がいかに嘘っぱちか、火を見るより明らかです。あすの公共サービス研究会では、都立病院に導入されようとしているPFIの問題点とともに、「改革」と称して進められる、民営化の問題点を明らかにしたいと思います。

もうひとつ、あすの研究会で議論できればいいかな、と思っていることに、「民主主義」の問題があります。公共サービスと民主主義?と思われるかもしれませんが、もうひとつの世界を手繰り寄せるためにも重要なキーワードではないか、と思います。週刊誌「エコノミスト」の最新号の特集は「自治体破綻」です。そこでも自治体の医療サービスをはじめとした公共サービスの問題がかかれています。

しかし、いわゆる成功例として紹介されているのが、首長のトップダウンによる「改革」だったりするのです。猪瀬氏ではないですが、たしかに自治体や行政には、無駄と思われるような支出があったりします。しかしそれを改革するにはトップダウンしかない、という感じの報道の仕方は、きわめて偏ったものではないかと思うのです。石原都知事しかり、郵政民営化を進めた小泉元首相しかり、そしてダボス会議しかりです。

グローバルアクションの呼びかけとなっている世界社会フォーラム(WSF)は、一部のエリートたちによって(ときには独裁や暴力を伴って)トップダウンで進められる新自由主義グローバリゼーションに抗い、もうひとつの世界を、たくさんの人びとの共同のアイデア、希望、連帯、そして闘争によって、手繰り寄せようという世界中の無数の人々の試みです。

トップダウンの新自由主義に抵抗する、あるいはそうではない空間をつくる私たちの側は、ダボス会議に集まる人々の手法を真似してはいけないではないかと思います。もちろん、無数の人々の意見を、多数の意見だけでなく、少数の意見をふくめて、まとめることはとても大変なことだと思います。しかしその大変さは、かならず遠い、あるいは遠くない将来に、実現することができるかもしれない、もうひとつの世界を形作る上で、とても大切な経験になるのではないかと思います。

そういう、一見、現実の闘争や経験からは、乖離しているように見えることなども、どこか頭の隅に置きながら、いま直面する具体的な公共サービス破壊の現実をみなさんと共有できればと思います。

トップダウンは、なにも新自由主義だけの特権ではなく、社会運動や市民運動などにも、あたりまえのように浸透している現象です。新自由主義に抵抗するオルタ・グローバリゼーション運動の世界的な流れの中でも、大きなテーマになっています(たとえばベネズエラ政権の問題とか)。利害の一致する、または一致しない、たくさんの人たちとの意見や活動の交流が何よりも大切だと思います。

あす12:30から15:00までの公共サービス研究会につづいて、会場は変わりますが、15:30から「民営化された郵便局はどうなった」というWSもやります。トップダウンで進められた民営化に、労働組合として、また労働組合の枠をこえて取り組んでいる人びとが、集まり、現状を報告します。郵便局では三分の一近くのひとが不安定雇用で働いています。不安定雇用のゆうメイトの方からも報告があります。乞うご期待&おこしやす。

あす26日の日本時間の夜には福田首相がG8サミットホスト国の首相として演説を行うそうです。G8サミットは自他共に認めるトップダウンの戦争屋会議です。福田氏もダボス会議までにはどうしても対テロ作戦の支援再開をしたかったのか、昨日、補給部隊の護衛艦「むらさめ」が、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)を出港しています。夜の全体会のシンポジウムでは、横須賀からも発言がありますので、どうぞご参加を。

世界社会フォーラムの分かりにくさは、そういうトップダウンではない、というところにもあるかもしれませんが、それはマイナスではないとおもいます。そういうことなども意識しつつ、あしたの世界中の集まりのひとつであるWSFあらかわを成功させたいと思っています。

まだ見たことのない世界はきっと実現する、と信じて。

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